ゲーム開発者に対し、「24時間以内に200ドル相当を支払わなければ、開発中のゲームを真似した作品を先に販売する」と迫る悪質なメールが報告されています。
複数のインディーゲーム開発者が似た内容のメールを受け取っており、開発中のゲームをもとに生成AIで作られたとみられる映像を提示されたケースも確認されています。
現時点では、本当にクローンゲームが制作されているのかは分かっていません。
しかし、実際にクローンを制作しているかどうか以前に、今回の行為には強い憤りを感じます。
ゲームは、アイデアを思いつけば完成するものではありません。
「この遊びは本当に面白いのか」「もっと遊びやすくできないか」と何度も考え、作っては直し、ときには一度作ったものを捨てながら、何か月、何年もの時間をかけて一本の作品にしていきます。
開発者によっては仕事や学校の合間に制作を続け、自分の時間や資金を使いながら完成を目指していることもあります。
ゲームのジャンルやシステム、コンセプトが別作品と似てしまうこと自体はあるでしょう。
過去に遊んだ作品から無意識に影響を受けることもあります。
そのときに独自の要素を加えたり、システムを変更したりしながら、自分の作品として作り上げていくのもゲーム制作です。
しかし、今回のように最初から他人のアイデアを利用すると宣言し、
「真似されたくなければ金を払え」
と要求するのは、まったく別の話です。
開発者が悩み、試行錯誤し、大切に育ててきたアイデアを人質にして金銭を要求する。
これはゲーム制作への敬意を欠いた、到底許されるものではない行為だと思います。

たとえ実際にはゲームを制作しておらず、脅すためだけに映像を用意していたとしても、その悪質さは変わりません。
もし同様のメールが届いても、慌てて支払わないようにしてください。
メールや送信元などの記録を残し、不審な添付ファイルやURLは開かないことも重要です。
ゲームを作り、作品を世に出そうとしている開発者の方に、こうした手口が報告されていることを知っておいてほしいと思います。